天皇海山海域(てんのうかいざんかいいき・北西太平洋)
天皇海山海域は、北西太平洋、ハワイ列島の北西からカムチャッカ半島に向かって続く海山群です。位置としてはおおよそ東経165度から175度、北緯30度から55度に広がっています。海山ごとに日本の天皇の名前が付けられていますが、これはアメリカ人の学者が命名したものです。
日本漁船は、遠洋底曳き網漁業および遠洋底刺し網漁業で、クサカリツボダイ、キンメダイを主要対象魚種とした漁業を行っています。
この海域では2006年に採択された公海での底魚漁業管理に関する国連決議に基づき、地域漁業管理機関(NPFC)設立に向けて、準備作業が進められてきました。2012年に条約内容が採択され、各国の批准を経て2015年7月19日に発効、2015年9月に第1回本会合が開催されました。
現在の条約加盟国・地域は、日本、中国、台湾、カナダ、韓国、ロシア、アメリカ、バヌアツ、EUです。
日本漁船は、この海域の自主的な資源管理として、全ての漁船に科学オブザーバーを乗船させて資源管理に繋がる情報収集をしているほか、漁獲努力量を2割削減するため、産卵期とされる11月、12月を係船休漁するなど、さまざまな努力を重ねています。